道に迷い、行く先が霧に包まれて見えなくなって
日本での生活や仕事探し、そして日常をどう切り開いていくかについて、多くの人が語るのを耳にしたことがあるかもしれません。しかし、海外生活における心理的な挑戦や、それが与える大きな影響について語られることはあまりありません。短期旅行とは違い、外国での生活、仕事、あるいは学びは、はるかに困難なものになり得ます。
最初は、文化的な違いに触れ、興奮と戸惑いが入り混じる小さなカルチャーショックを経験するかもしれません。日本と母国との価値観やライフスタイルの違いに驚き、心が揺さぶられることもあるでしょう。しかし、四季—桜、紅葉、冬の雪—すべてを体験し、1年ほどが経つころには、ふと空虚感や将来への不安、焦りを感じ始めるかもしれません。こうした感情が続くと、自己不信や将来への悲観など複雑な感情を伴い、うつ状態に陥ることもあります。
その上、「このまま日本に残るべきか、それとも帰るべきか」「続けるべきか、それとも諦めるべきか」といった困難な決断に直面すると、そうしたネガティブな感情はさらに圧倒的なものになり得ます。なぜなら、私たちはこの道をどれほど一人で歩んできたのか、そしてその道が思った以上に厳しかったことに気づき始めるからです。
Tomorrow.Careプロジェクトは、日本に住む外国人をサポートする取り組みで、特に文化適応や四半期人生危機、そして自分自身の道を見つけることに難しさを感じている方々に焦点を当てています。
Living in a new country is always an exciting journey, but it also comes with many challenges—especially for the spouses and family members who accompany foreign workers to Japan. These individuals often have to find ways to adapt to a new culture while facing feelings of loneliness and losing their personal identity.
To support those going through this experience, MPKEN, Kitakits, and Tomorrow.Care invite you to join the online seminar titled "Tag along and Get along in Japan: Navigating life in Japan as a Dependent"
Date and Time: 20:30 - 22:00, Friday, October 25, 2024 (Japan Time)
Format: Online and free via Zoom Meetings
Tomorrow.Careの活動にご興味と信頼を寄せていただき、ありがとうございます。 現在、以下の心理カウンセリングサービスを提供しています。
2004年~2008年 ハノイ貿易大学 国際経済学部 日本語学科 在学
2008年~2012年 日系ロジスティック会社 ベトナム駐在員事務所 就職
2012年~2014年 東京大学 公共政策大学院 MPP/IP 在学
2014年~2015年 東京大学 大学院法学政治学研究科 研究生 在学
2015年~2020年 政策研究大学院大学 国家建設と経済発展プログラム 在学
2020年~現在 放送大学 教養学部 認定心理士目指すプログラム 在学
2014年~現在 特定非営利活動法人MP研究会 就職
2022年2月 日本能力開発推進協会 (JADP)の「上級心理カウンセラー」資格
2022年〜現在 公益社団法人岐阜県国際交流センター ココロ相談 ベトナム語カウンセラー
2022年〜現在 WELLROOM株式会社 英語・ベトナム語の心理カウンセラー
2023年〜現在 公益財団法人静岡県国際交流協会 ココロ相談 ベトナム語カウンセラー
2023年〜現在 NHK WORLD JAPAN "Sống ở Nhật Bản"ラジオ番組のMC
私は2012年、アジア開発銀行(ADB)の奨学金をもらい日本へ留学し、その後も民間財団による奨学金をもらいながら勉強をしてきました。現在は公共政策分野で研究や仕事からは離れています。ただ、様々なサポートを受けながら勉強や研究ができていたこともあり、自分自身が何か人々の役に立つ活動をしたいと常日頃から考えていました。
2014年から日本の 特定非営利活動法人 MP研究会(NPO法人MPKEN)で働き、ベトナム人の留学生や就労者、技能実習生に対して、就職・進学の他、生活サポートなど幅広く担当しています。 また、ベトナム人を受入れている企業に対し、日越異文化コミュニケーション研修を定期的に行っています。
特に最近、日本に滞在するベトナム人に多いのは、メンタル面での相談です。私自身も来日後に日本でカルチャーショックや異文化ということによるコミュニケーションのギャップを数多く体験しました。
その時、認知行動療法(CBT)などを自習しました。そのため、ベトナム人の後輩たちの気持ちを共感でき、先輩という立場で相談に乗っていました。それがいつの間にかベトナム人コミュニティの中で知られる存在となり、カウンセリングの依頼やセミナーでの話者の依頼が来るようになりました。
2020年から WWW.TOMORROW.CARE というベトナム人向けのメンタルケアプロジェクトを立ち上げました。オンライングループトークから個人セッションまで行っています。
上述の通り、現在私はベトナム人のメンタル面の悩みに寄り添う活動をしております。
私はこれまでの経験や知識が日本で生活するベトナム人、そして受け入れてくれる日本社会のために生かせれば嬉しく思います。
ベ ミン ニャット